漫画家の笠井スイさんが9月12日に永眠されました。繊細な作風と独特の世界観で知られる漫画家で、『ジゼル・アラン』などの作品を通じて多くの読者に愛されました。
本記事では、笠井スイさんの人物像や経歴、病気療養の背景、家族の言葉をまとめました。
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笠井スイとは何者?プロフィールと基本情報

- 名前:笠井スイ(かさい すい)
- 生年月日:1984年生まれ
- 年齢:40歳or41歳
- 出身地:日本・長野県
- 職業:漫画家
- 代表作:『ジゼル・アラン』、『月夜のとらつぐみ』
笠井スイさんは1984年生まれの日本の漫画家で、長野県に在住していました。繊細で独自の世界観を持つ作風で知られ、読者からは強い支持を集めていた事で知られています。
2008年にデビューを果たし、その後は漫画雑誌を中心に活動を続けました。2025年9月12日に永眠されたことが親族によって発表され、多くのファンに衝撃を受けています。
デビュー作と代表作『ジゼル・アラン』とは?
ジゼルアランの笠井スイ先生原画展に行ってきたぜ。ジゼルのブルネットの描き方ほんと好きなんですよね…。 pic.twitter.com/MYnuKwvPz8
— あぶ4 (@abu4_8823) February 22, 2025
笠井スイさんは2008年、『Fellows!』創刊号で読切「花の森の魔女さん」を発表しデビューしました。その後、2009年に初の連載作品となる『ジゼル・アラン』をスタート。『ジゼル・アラン』は繊細なタッチと独特のヨーロッパ風の舞台設定が特徴で、5巻まで刊行されています。未完ではありますが、ファンの間で今なお強い人気を誇っています。
画風や作風の特徴は?
笠井スイさんの画風は柔らかく、空気感を大切にした繊細な線が特徴です。物語は日常を丁寧に描きながらも幻想的な雰囲気を漂わせ、登場人物の心情を細やかに表現することで読者を惹きつけました。
笠井スイの経歴と創作活動
pixivFANBOXで近況を公開しました!#進捗報告 https://t.co/PtiDlaMqSB
— sui kasai * 笠井スイ (@kasai_sui) September 2, 2025
放置しすぎていたファンボックスを更新しました……申し訳ありません……
個人誌からデビューまでの歩み
笠井スイさんは2004年ごろから個人誌を発表しており、「Solitide」「金雀枝」「カミキリ」などを世に送り出していました。こうした作品が評価され、2008年にデビューに至りました。
『Fellows!』から『ハルタ』への連載活動
デビュー後はエンターブレインの『Fellows!』を中心に活動し、後に『ハルタ』にも読切を掲載しました。代表的な短編には「瞼に咲く花」や「カバー・ストーリー」があり、短いページ数の中でも強い印象を残すストーリーテリングが特徴でした。
短編集・個人誌の代表作とその魅力
2011年には短編集『月夜のとらつぐみ』を刊行し、過去の読切や個人誌作品をまとめています。また2018年には『マリア様のいない町』や『名もなき羊たちの町』を発表し、幻想的でありながら社会的なテーマも含んだ作品世界を展開しました。
笠井スイの病気(病名)と活動休止の背景
笠井スイファンボックスにて追悼ページを載せています。↓https://t.co/HdBKNPMTtA
— sui kasai * 笠井スイ (@kasai_sui) September 28, 2025
またこちらのnoteにて笠井スイへの追悼文と、笠井の過去のnote記事を許可を得てサルベージしたものを載せています↓https://t.co/s8HFfmiZrf
病気療養による連載中断の経緯は?
笠井スイさんは『ジゼル・アラン』の連載中に体調を崩し、病気療養のために活動を休止しました。その影響で作品は未完のままとなっていますが、病気と向き合いながらも創作意欲を失わずに活動を続けていました。
病名は「双極性障害Ⅱ型」?
笠井スイさんは、自身の病気について「双極性障害Ⅱ型」と明かしています。療養は7年に及び、体調は大きく変わらず限界を感じていたことから、その他の病気を併発している可能性も考え、様々な検査を受ける為に精神科病棟に入院したようです。
リハビリや復帰を目指した活動内容
療養中もネット上でファンと交流し、イラストや近況を発表していました。またリハビリを兼ねて制作活動を再開しようとする姿勢を見せ、復帰を目指して努力を重ねていました。
ファン支援と創作を続けるための工夫
笠井スイさんは創作活動を続けるため、クラウドファンディングやファンからの支援に支えられていました。ファンの支援によって生活基盤を維持しながら、創作の場に立ち続けようとする姿勢が見られました。
家族構成(妻・子供)など
お知らせ
— sui kasai * 笠井スイ (@kasai_sui) September 28, 2025
笠井スイは9月12日に永眠いたしました。
ご報告が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
葬儀は近しい者にて執り行いました。
生前、笠井スイを支えてくださいましたファンの皆様、関係者の皆様へ心より感謝申し上げます。
親族一同
親族による訃報発表の内容とは?
2025年9月28日、笠井スイさんの公式X(旧Twitter)を通じて、親族が「笠井スイは9月12日に永眠いたしました」と発表しました。葬儀は近しい人々によって執り行われ、報告と共に生前支えてくれたファンへの感謝が述べられました。
妻は沖乃青・子供については非公表?
笠井スイさんの私生活は多くを公表していませんが、9月28日に妻の沖乃青さんが「大事な人の思い出のかけら」と題した文章を発表しました。沖乃青さんは、笠井スイさんを「いつもそばで支えてくれた大切な人」と語り、人や動物や植物を深く愛し、誰に対してもやさしくありたいと願っていた人柄を伝えています。
写真からにじむ温かさ、細密な絵に映る柔らかな心、物語や言葉に込めた誠実さと愛情についても触れ、聡明で美しく、強さと繊細さを併せ持つ人物像を描いています。
子供に関する公式情報はありませんが、妻の沖乃青さんが子供について言及しているツイートがあったようで、家族の一員として子供がいる可能性が考えられます。
ファンに向けた家族からの感謝の言葉
訃報の際には、家族から「生前、笠井スイを支えてくださいましたファンの皆様、関係者の皆様へ心より感謝申し上げます」との言葉が寄せられました。この言葉から、家族がファンや関係者に深い感謝を抱いていたことがわかります。
まとめ|笠井スイはどんな人物だったのか
漫画界に残した功績と影響
笠井スイさんは連載作品や短編作品を数多く送り出し、漫画界に確かな足跡を残しました。特に『ジゼル・アラン』は独自の世界観で高く評価され、後の作家やファンに強い影響を与え続けています。
ファンに愛された理由
笠井スイさんが多くの人に愛されたのは、作品の魅力だけではありません。病気と向き合いながらも誠実に創作を続けようとする姿勢に、多くの人が心を動かされました。作品を通じて伝わる人柄は今もなお読み手に届き、これからも長く記憶に残り続けるでしょう。