人気YouTuberシバターに“不倫疑惑”が浮上したという投稿が、X(旧Twitter)上で拡散されている。確定的な証拠は示されていないものの、「Sランク不倫」「炎上芸人」というワードとともにトレンド入りするなど、ネットは大きな注目を集めている。かつて他人の恋愛スキャンダルを痛烈に批判してきたシバター本人が今度は渦中に——。この騒動の経緯とSNS上の反応を整理する。
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「DEATHDOL NOTE」の投稿から始まった“不倫疑惑”

10月7日夜、X上に暴露アカウントの「DEATHDOL NOTE」が、「【知名度S】人気YouTuber シバター 備考:不倫」と題する投稿を行った。添付された画像には、女性とのツーショット写真や、シバター本人と見られる男性のLINEのスクリーンショットが映っていた。内容には「家族はいるが帰っていない」「他で遊ばないでほしい」といった文面が含まれ、ネット上では瞬く間に“既婚者の不倫疑惑”として拡散された。
この投稿は数時間で1万件を超える「いいね」を獲得し、関連ワードの「シバター不倫」「DEATHDOL NOTE」「Sランク」が同時にトレンド入りし、まとめサイトやネットメディアでも大きく取り上げられた。しかし、投稿には決定的な証拠がなく、また本人からの釈明も出ていないため、現時点では疑惑の域を出ていない。
SNS発の“暴露”がメディアニュースへ変わるスピードは恐ろしいほど速い。証拠が薄くても「燃える材料」があれば拡散されるのが現実で今回もその典型だ。
「Sランク不倫」という皮肉が拡散した理由
投稿の中で使われた「知名度S」という表現をもじって、ネット上では「Sランク不倫」という言葉が生まれた。炎上芸人として知られるシバターを皮肉るように、「炎上スキルまでSランク」「まさに炎上界の王」といったコメントが相次いだ。
SNSでは彼を“炎上を武器にする男”として扱う風潮が強く、今回もその文脈で盛り上がっている。一方で、「まだ確証のない段階で不倫と断定するのは危険」「フェイクの可能性もある」と冷静な声も少なくない。真偽不明のまま、“笑える話題”として拡散が進んでいる状況だ。
皮肉を笑いに変えるネット文化の怖さは、「事実よりもウケるかどうか」が優先される点にある。Sランク不倫という呼称自体が、今の時代の象徴的なブラックジョークだ。
“炎上芸人”としての矛盾 |正義を語る者が問われる瞬間
シバターはこれまで、他のYouTuberや芸能人の不祥事を「道徳的な立場」から厳しく批判してきた人物である。
特に「不倫は幸せになれない」「既婚者と遊ぶのはリスクがある」と公言していた彼にとって、今回の疑惑はまさに“ブーメラン”そのもの。SNSでは「お前が言うな」「正義ヅラしてた人が一番怪しい」と皮肉混じりのコメントが相次ぎ、長年築いてきた「正義の批評家」としてのイメージが揺らいでいる。
このように、炎上芸人としての立ち位置が、今度は本人を最も苦しめる構図になっている。
正義を振りかざす者が最も攻撃されやすいのは、自分の言葉がいつか「鏡」として返ってくるからだ。シバターの過去の発言が、今まさに彼を追い詰めているように見える。
自作自演か、それとも現実か|沈黙を貫く理由
一方で、一部のファンからは「これもシバターの炎上商法では?」という声も上がっている。彼は過去にも“炎上を演出”して注目を集めてきた経歴があり、今回もその延長線上にあると見る人も少なくない。
ただし、今回のテーマは「男女関係」。これまでの“釣り企画”や“ドッキリ”とは異なり、社会的なイメージや信頼に直結する問題だ。沈黙を続けることで「図星だから何も言えない」と見られ、発言すれば「言い訳だ」と叩かれるという八方塞がりの状態に陥っている。
もしもこれが“仕組まれた炎上”だとしても、今回は危うい。笑いで済む境界線を越えているテーマであり、「プロレス」では通用しない現実の重さを感じる。
SNSの反応|笑いと冷静さの間で揺れる世論
Xでは、今回の騒動を「またやってくれた」「炎上芸人の王者」と茶化す投稿が溢れた。中には「Sランク不倫、センスの塊」「炎上まで完璧」といった半ばエンタメ化した反応も多い。一方で、少数ながら「本人の言葉を聞くまでは判断できない」「証拠もないのに叩くのは危険」といった冷静な意見も散見される。
また、過去の“LINE流出事件”や“パチスロ界隈での噂”までが掘り返され、議論はどんどん拡散している。事実確認よりも、「過去のイメージ」が新たな炎上の燃料となっている格好だ。
炎上の本質は「事実」よりも「物語」にある。ネットは真相よりも“面白いストーリー”を好むため、過去の出来事さえ新たな炎上材料として再利用されてしまうのだ。
沈黙か反撃か——今後のシバターの動きに注目集まる
現在のところ、シバター本人からの声明は出ていない。彼が沈黙を貫くのは「戦略的無反応」なのか、それとも「動揺による静観」なのか。いずれにしても、彼のYouTubeチャンネルやSNSには「次の動画タイトル予想:『不倫をネタにしてみた』」などのコメントが寄せられており、ファンの間ではすでに“炎上を前提とした茶化し”が始まっている。今回ばかりは、いつものように炎上を“芸”として処理することは難しいかもしれない。沈黙も、発言も、どちらもリスクを孕んでいる。
沈黙が戦略になる時代だが、放置が逆効果になることもある。世間は“答えがない時間”を疑惑として消費する。沈黙こそが、最も雄弁なメッセージになってしまうのかもしれない。
まとめ|「Sランク不倫」が映す現代のSNS社会
確定的な証拠はないにもかかわらず、疑惑がここまで拡散した背景には、SNS時代の「燃える構造」がある。
“炎上芸人”として笑いと注目を引き寄せてきたシバターにとって、今回の件はまさに“業”のような出来事だ。自らが築いた「炎上をエンタメにする力」が、今度は自分を飲み込みかねない。
この騒動の真実がどちらに転ぶにせよ、ネット社会における「Sランク不倫」という言葉は、人々が真実よりも“刺激”を求めてしまう現代の風刺として、しばらく残り続けるだろう。
結局、私たちは炎上を見たいのか、真実を知りたいのか。シバター騒動は、その問いを突きつけている。