静岡県沼津市の私立桐陽高校で、教師が生徒の髪を掴み頭を引っ張る様子を撮影した動画がX(旧Twitter)やTikTokなどで拡散し、「体罰ではないか」として物議を醸しています。この動画は、インフルエンサーの滝沢ガレソ氏も取り上げたことで一気に広まり、教育現場の指導のあり方をめぐって賛否両論の議論が巻き起こっています。
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桐陽高校教師の体罰動画拡散|居眠り生徒への問題指導行為
拡散されたのは、教室で撮影されたとみられる数十秒の動画です。そこには、教師が「TOYO WIND BAND」と書かれたジャージを着用し、授業中に居眠りをしていたとみられる生徒に対し、「何寝てんだよ!」と声を上げながら近づく様子が映っています。
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【特定?】桐陽高校の“髪掴み”教師は誰?「TOYO WIND BAND」ジャージが波紋
教師は生徒の髪を掴むようにして頭を引っ張り、生徒に厳しい言葉を投げかけています。さらに、ニュース記事やX投稿によると、教師は「あした退学届を持ってこい」といった趣旨の発言(滝沢ガレソ氏の投稿では「闘魂指導」と表現)もしていたことが確認されています。
SNSでの賛否両論|暴力・指導の範疇と意見分かれる
この指導の是非をめぐり、SNS上では激しい議論が交わされています。
■ 批判的な意見(「暴力」とする声) 最も多く見られるのは、教師の行為を「体罰であり暴力だ」と断じる意見です。
- 「時代錯誤の指導」「指導を通り越して暴力」
- 「感情をコントロール出来ない人はどんな仕事も無理。大勢の前で叱責する事はパワハラにあたる」
- 「とりあえず証拠もあるし警察案件」
- 「怒鳴るだけならまだしも、髪を掴むのは暴力行為にあたる」
- 「厳しさと暴力を混同してはいけない」
■ 擁護・理解を示す意見(「指導の範囲」とする声) 一方で、教師側の事情や背景を慮る声や、一定の理解を示す意見も見られます。
- 「昔はこれぐらい普通だった」「教師の立場を理解してほしい」
- 「昭和、平成初期で育ってきた世代からしたらこれくらいが逆に普通。ギャップに慣れきらない気持ちは理解できる」
- 「生徒が授業中に居眠りをしていたなら、ある程度の厳しさは必要」
- 「今の生徒は叱られ慣れていない」
- 「退学届はやり過ぎだけど、でも社会に出たら居眠りなんて許してもらえないんだよな」
桐陽高校側の公式対応|動画(体罰)の事実関係を確認中か
現在、桐陽高校では当該教師を一時的に授業から外し、内部での聞き取り調査を進めている。教育委員会も報告を受けており、今後の処分や再発防止策の検討を行う見通しだ。学校側は「全生徒が安心して学べる環境を守るため、事実を慎重に確認し、適切に対応する」としている。
出典:あしたの経済新聞
この事態を受け、桐陽高校は迅速に対応を進めているとみられます。同校関係者によると、「現時点で事実関係を確認中であり、動画の内容や指導の経緯についても詳細を調査している」との事です。
学校側は保護者や生徒に不安を与えたことを重く受け止めており、すでに当該教師を一時的に授業から外し、内部での聞き取り調査を進めているとのことです。今後は教育委員会にも報告し、関係者からの聞き取りをさらに進める方針です。
教育現場の課題と「指導」の線引き|炎上対策も必要?
文部科学省の指導要領では、生徒への身体的懲戒は明確に禁止されており、指導は「教育的配慮のもと、冷静かつ適正に行うこと」が求められています。
しかし、教育関係者からは「現場の教員が指導に苦慮している実態もある」との指摘も出ています。ある中堅教員はニュースの取材に対し、「言葉だけで注意しても生徒に響かない場面も多く、指導と体罰の線引きが曖昧なケースがある。動画の一部分だけが切り取られて広まると、教師だけが悪者にされてしまう」と現場の苦悩を語っています。
スマートフォンの普及により、こうした学校内の出来事が即座に可視化される現代において、教育現場における「指導」のあり方が改めて問われています。
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【総まとめ】桐陽高校の体罰疑惑動画|教師は誰で特定は?ジャージ・吹奏楽部など注目集まる
まとめ|学校やメディアの続報に注視
スマートフォンの普及により、こうした学校内の出来事が即座に可視化される現代において、教育現場における「指導」のあり方が改めて問われています。
この一件が、教育現場における「厳しさ」と「暴力」の境界線を社会全体で問い直す契機となっていることは間違いありません。

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