日本テレビの人気番組『THE突破ファイル』が、X(旧Twitter)で話題の“ホットケーキみたいなきのこ”投稿に取材を申し込むも、解説主であるきのこ研究者が「申し訳ありませんがお断りいたします」と丁寧に拒否。
この毅然とした一言に、ネットでは「断り方が完璧」「突破ファイルを突破した」と称賛と笑いの声が相次いでいる。
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THE突破ファイルの取材対象は「ホットケーキみたいなきのこ」
突然のご連絡失礼いたします。 日本テレビ「THE突破ファイル」のスタッフです。
— THE突破ファイル スタッフ取材用 (@toppa_ntv_staff) October 18, 2025
こちらのきのこを番組で調べておりご連絡させていただきました。
詳細につきましてDMにてやり取りさせていただけますでしょうか?
何卒お願い致します。
ことの発端は、2021年10月にイグチ専門家・**牛研こと Yuichi Taneyama さん(@gyukankin)**がXに投稿した一枚のきのこの写真。
フォロワーの「なんかホットケーキ生えてて草」という投稿に対し、彼は学術的かつユーモラスに解説していた。
「このイグチについて簡単に解説します。
ヤマドリタケモドキではありません。狭い意味ではそれの近縁種ともいえません。
このイグチはムラサキヤマドリタケの近縁種で、未記載種である可能性が非常に高いです。
つまり“名無しの権兵衛”です。」
──学術的ながら温かみのある解説として人気を集めたこの投稿。
この「ホットケーキきのこ」が、番組スタッフの目にとまったようだ。
『THE突破ファイル』スタッフからのDM取材依頼
申し訳ありませんがお断りいたします。 https://t.co/iL5WGaIva0
— 牛研 Yuichi TANEYAMA (@gyukankin) October 18, 2025
2025年10月18日、『THE突破ファイル』のスタッフアカウント(@toppa_ntv_staff)が、Taneyamaさんのホットケーキきのこの解説投稿に取材を申し込み。
「突然のご連絡失礼いたします。日本テレビ『THE突破ファイル』のスタッフです。
こちらのきのこを番組で調べておりご連絡させていただきました。
詳細につきましてDMにてやり取りさせていただけますでしょうか?」
しかし、Taneyamaさんの返答は極めてシンプル。
「申し訳ありませんがお断りいたします。」
このわずか一行がSNSを席巻することになる。
取材姿勢に対して疑念も?「支配率下げてやる」再燃
あの、キノコだけで…何を突破するんだろw
— 中央線沿線民 (@OrdsKChdCrCYzll) October 18, 2025
突破ファイルを突破〜‼️
— ケッコー・ムリヤ (@twn_horyo4200) October 18, 2025
既に自分達で取材したり、調査する事すら放棄したんだ…。
— Mr Amit Trivedi (@TrivediSpeak) October 18, 2025
原作付きドラマ化加速するよね…そりゃ。
返信後、リプ欄は一瞬でお祭り状態に。
「きのこで何を突破するんだよ」
「突破ファイルが突破された」
「既に自分達で取材したり、調査する事すら放棄したんだ…。」
みんなの反応をざっくり言うと、
「きのこで何を突破するの?」とか「突破ファイルが突破されたw」みたいなツッコミ満載。
中には「もう自分たちで取材も調査もしないんだな…」と、
番組の姿勢を皮肉る声まで出ていた。
「支持率下げてやる」と同じようなことをされるわけですw
— 牛研 Yuichi TANEYAMA (@gyukankin) October 18, 2025
「“支持率下げてやる”と同じようなことをされるわけですw」
上記のように、ユーモアで皮肉のこもった軽妙な一言もまた大バズりとなった😎
THE突破ファイル「取材アカウントは本物?」→ 番組公式が裏付け

SNS上では一時、「このスタッフ垢、偽物じゃない?」という疑惑も広がった。
だが、『THE突破ファイル』の公式アカウントのプロフィールには、
「スタッフ用 @toppa_ntv_staff から皆様の投稿に関するお問い合わせをさせて頂きます」
と明記されており、公式取材アカウントであることが確認されている。
「専門家が線を引く勇気」への称賛も
Taneyamaさんは、自身のサイト「牛肝菌研究所」でイグチ類の研究を続ける専門家。
今回の対応をめぐっては、SNSでこんな意見が目立った。
「断る勇気が素晴らしい」
「メディアに迎合しない姿勢が信頼できる」
「報道の自由って便利に使われがちだから、こういう線引きが大事」
“取材を受けることが正義”という風潮に一石を投じた形だ。
結論:「突破」されたのは視聴者の心!
『THE突破ファイル』は人々の“突破劇”を描く番組だが、
今回“突破”されたのは番組ではなく、牛研さんの知的で誠実な姿勢だったのかもしれない。
ホットケーキのようなきのこ🍄をめぐる、
小さくて大きな「突破劇」に、ネットは笑いと拍手であふれている。