2025年6月27日、2013年から2015年にかけ生活保護費を引き下げた国の決定に対し行われた訴訟で、最高裁の統一判断に注目が集まっています。判決を導くのは、行政法の専任者として知られる宇賀克也裁判長。政策判断に司法がどこまで踏み込むのか、今回は宇賀裁判長の信念と経歴を紐解いていきます。
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基本プロフィール

まずは、宇賀判事のバックボーンをwiki風にまとめます。
- 名前:宇賀 克也(うが かつや)
- 生年月日:1955年7月21日(69歳)
- 出身地:東京都
- 趣味:旅行・美しい景観を眺めること・散歩など
- 好きな言葉:高円宮家三女絢子様の婚約内定会見での「今日あることが明日も必ずあるわけではない」
- 印象に残っている本:司馬遼太郎の「龍馬がゆく」「坂の上の雲」
裁判官の心構えとして、40年間を超える研究者の時代に出来る限り多くの論文を発表してきた。個々の事件についての自身の考えをまとめ、一つ一つ公正・中立の立場から妥当な結論を導くことができるよう全力で尽力すると語っています。
学歴
小学校
練馬区立大泉南小学校

中学校
練馬区立大泉第二中学校

高校
東京教育大学附属高等学校(現:筑波大学附属高等学校)偏差値77


大学
1978年東京大学法学部卒業(偏差値67-72)


大学教員・研究者としての経歴
東京大学法学部卒業後は東大の助手・教授として、長年にわたり行政法に関する研究と教育に邁進
- 1978年4月:東京大学法学部助手に就任
- 1981年:助教授昇進
- 1994年以降:教授として活動を継続し、法学部・公共政策大学院で兼任教授も務める
海外経歴
- 1983–84年:ハーバード大学ロースクール客員研究員(日本学術振興会)
- 1984–85年:カリフォルニア大学バークレー校客員研究員
- 1990年:ハーバード大学客員教授
- 1998年:ジョージタウン大学ロースクール客員研究員
最高裁判事としての就任・海外貢献
2019年に政財官の推薦を経て、最高裁へ—その後の姿勢も信頼されています。
- 2019年3月:最高裁判事に任命
- 2019年6月:東京大学名誉教授を兼任
- 信条:多くの判決文献を読み、事件ごとに他の裁判官の意見も考慮し、公正な判断を心がけると明言。
- 好きな言葉:「今日あることが明日も必ずあるわけではない」
国際交流と法教育への貢献
国内だけでなく、海外への情報発信や教育にも積極的です。
- 2022年5月:ハワイ州最高裁へオンライン登壇、日米間の司法交流を推進。
- 海外大学との連携や国際学会での発表も多数、世界法学界で高評価を得る。
主な裁判での判断
2022年:国民審査、海外在住日本人の投票を認めないのは憲法違反か?
憲法違反と判断:海外での投票を一律に認めないやむを得ない事情があるとは言えない。
2022年:ヘイトスピーチ規制条例「表現の自由」に反するか?
憲法違反ではなく合憲と判断
2022年:原発事故避難者訴訟、東京電力の敗訴確定
東京電力に国の基準上回る賠償を命じた判決確定
まとめ
- 東大卒から助手・教授へ:行政法分野で国内トップクラスの研究者として活動。
- 最高裁判事就任(2019年):政策立案と裁判の双方を豊かにする視座で、さまざまな判決に影響。
- 法廷での姿勢:「慎重かつ独立した立場で判断」と公言し、憲法理念の具体化にも注力。
- 国際派ジャスティス:日米の法曹界でも存在感を示し、信頼と注目度が高い人物です。
宇賀克也判事は、経験・研鑽・洞察に裏打ちされた判断力をもち、今後も日本の司法において中心的な役割を果たす存在と言えるでしょう。
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