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中国の一部地域で「脳を食べるアメーバ」と呼ばれる感染症の報告が相次ぎ、ネット上で大きな関心を集めています。正式名称はバラムチア・マンドリラリスによる原発性アメーバ性髄膜脳炎で、致死率は98〜99%に達するとされます。
本記事では、感染が拡大する背景や予防策なども丁寧に解説していきます。
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「脳を食べるアメーバ」バラムチア・マンドリラリス
【致死率98%】中国各地で 「脳を食べるアメーバ」 感染拡大 https://t.co/L85P49FhD4
— ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) August 20, 2025
「脳を食べるアメーバ」と呼ばれているのは、バラムチア・マンドリラリスというアメーバです。ウイルスではなく、自然界の土や水の中にいる微生物で、人に感染すると顆粒性アメーバ性脳炎という重い病気を起こします。発見は1980年代にさかのぼりますが、世界でも症例はごくわずかです。
専門家の見解(CDC情報に基づく)
「バラムチアによる感染は非常にまれですが、一度発症すると致死率が90%以上にのぼる深刻な病気です。早期発見と治療が生存の可能性を左右します」
感染と報告状況
- 中国各地で「食脳虫(脳を食べるアメーバ)」として知られるバラムチア・マンドリラリスの感染例が相次ぎ報告されている。
- 現時点で 40例以上が確認されており、ほとんどが致死例:致死率は98%に達するとのこと。
具体的な症例:上海の6歳男児
- 6月に学校の水遊び後に発熱や頭痛が現れ、上海の病院で検査の結果バラムチア感染が判明。
- 集中治療室で1か月以上治療が行われたが死亡。
- 家族は、学校での水遊びや公園での魚すくいが感染の契機だった可能性を指摘。
他の感染例:福建省と貴州省
- 福建省:5歳の女児が水泳や温泉利用後に発症。症状が急速に悪化し、45日間治療にもかかわらず危険な昏睡状態に。
- 貴州省:15歳の少年が池や川での遊びを通じて感染。初期病状から半年ほどで死亡。
主な感染経路や症状
感染は、土や水が鼻や傷口から体内に入ることで起こると考えられています。呼吸や皮膚を通じて侵入し、脳に達すると炎症を引き起こします。
症状は最初は頭痛や発熱、吐き気などで風邪と区別がつきにくいですが、進行するとめまい、けいれん、意識障害などが現れ、短期間で重篤化します。
感染経路や症状の特徴
具体的な感染経路として言われているのが、農作業中に皮膚の傷口から侵入する場合、もう1つは川や池での遊泳、あるいは汚染された水で鼻をすすいだ際に鼻腔から中枢神経系へ入り込んでしまう場合です。
初期症状:頭痛・発熱・嘔吐など風邪に似ているが、急速に悪化し、麻痺や昏睡に進行することも。その後 1週間以内に致命的な状況になる場合もある。
潜伏期間が短く進行が極めて急であることから、極めて危険とされる病気であると医師が警告。
中国全土への拡大状況
- 中国では内モンゴル自治区、海南省、山東省、山西省、湖北省、浙江省など幅広い地域で感染が報告されている。
- 感染例はいずれも淡水域(川や池)での接触に関連しており、海水環境での感染例は現時点で確認されていない。
致死率の高さと他の感染症との比較
報告されている症例の致死率は90%以上とされ、極めて高い水準です。
分かりやすい比較として、一般的に知られている他の感染症と並べると以下のようになります。
- 狂犬病:発症後はほぼ100%
- エボラ出血熱:流行時に50〜90%
- 鳥インフルエンザ(H5N1型):およそ50%
- 新型コロナ(初期段階):世界平均で1〜3%
この比較からも、「脳を食べるアメーバ」の危険性がどれほど異常か分かります。
日常での注意と対策が必要
発症例はごくまれですが、予防が最大の対策です。
- 川や湖などの淡水で遊ぶときは鼻に水が入らないよう注意する
- 泥遊びや水遊びのとき、傷がある場合は保護する
- プールなど消毒された水環境を選ぶ
- 治りにくい皮膚の傷や発疹があるときは医療機関に相談する
医療現場と社会の反応
- 医師からは、不衛生な水に触れたことが感染につながっている事例が続いているとの警告も
- 保護者世代を中心に「昔は毎日川で遊んでいたのに…」という戸惑いや、「今は公園の人工池でも不安」という声が広がっている
- 公衆衛生教育や水辺の安全管理を強化すべきとの声や、寄生虫感染症への治療研究の促進を求める専門家の提言もある
特に子供の感染に注意
「子どもは水や泥で遊ぶのが大好きですが、鼻から水が入るとリスクがあります。可能なら鼻栓を使ったり、大人が目を離さないようにして、安全に楽しめるよう工夫することも推奨されています」
まとめ
脳を食べるアメーバは極めて珍しい病気ですが、一度発症すると致死率が90%以上という危険な存在です。感染を防ぐには、淡水での遊び方に注意し、家庭でも声かけや予防を意識することが大切です。正しい知識を持つことで、過度に恐れずに生活を守ることができます。