日テレ「news every.」で報じられた奈良公園“鹿暴行”証言をめぐり、SNSで「やらせ疑惑」が炎上しています。現地調査を行った奈良市議・へずまりゅう氏も「実在を確認できない」と報告。総裁選を控える高市早苗氏発言の検証報道がなぜここまで波紋を広げたのか。クライシスアクター疑惑や政治的背景に迫ります。
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日テレ|奈良公園での鹿暴行の検証報道
【ご報告】
— へずまりゅう (@hezuruy) September 30, 2025
日テレの傾向報道を見てバスガイドが実際に存在するのか取材しました。 pic.twitter.com/g8ikCuHakE
自民党総裁選候補の高市早苗氏が「中国人観光客が奈良公園の鹿に暴力をふるう」と演説で指摘した発言に対し、日本テレビ「news every.」が9月29日に“検証報道”を放送した。
番組内では「奈良公園で10年以上ガイドをしている」という女性が登場し、「攻撃的な観光客は基本的に見かけない」と証言。さらに奈良公園内で「25年間飲食店を経営している」という男性も紹介された。
ところが放送後、この証言者たちの“実在性”に強い疑問が投げかけられ、SNSを中心に「やらせではないか」と炎上している状況だ。
「奈良公園のガイド女性は実在するのか」 SNSで検証合戦

問題の女性ガイドについては、元迷惑系YouTuberで現奈良市議のへずまりゅう氏が現地で調査を実施。「取材を試みたが該当人物は見つからなかった」と報告し、SNSでその際の動画を公開した。取材に応じた方は、「女性ガイド」も「飲食店オーナー」も見かけたことがないと証言していたが実際はどうなのか・・・。
この動画は大きな反響を呼び、X(旧Twitter)では次のような疑問が噴出している。
- 「25年営業している飲食店オーナーを知らないなんてあり得ない」
- 「オレンジの制服を着ているガイドなんかいるのか」
- 「観光ガイド(ボランティア)とすり替えているのでは」
さらには、別の放送やニュース映像に同じ女性が登場していたのではないかとの指摘まで飛び交い、その結果として「クライシスアクター疑惑」にまで発展している。
クライシスアクターとは?日テレの検証に使用疑惑
クライシスアクター(英語: crisis actor, “actor-patient” または “actor-victim” とも)は、救急隊員や消防隊員、警察官などの訓練のため、災害・事件の被害者役として防災訓練に参加する俳優、ボランティアなどの人物のことを指す。
引用:Wikipedia
「クライシスアクター」とは本来、災害訓練やテロ対策で被害者役を演じる人々を指す。しかし近年では、ニュースやドキュメンタリーで繰り返し登場する“市民役”を指す揶揄的な言葉として広まっている。
街頭インタビューや特集番組で「同じ人物が別の立場で現れる」と指摘されるケースもあり、疑念を深める要因となることも。特に政治が関わる報道で出現すると、偏向演出や印象操作の象徴として語られやすい。
今回の“鹿暴行検証騒動”は、単なる番組の演出なのか、それとも意図的な「印象操作」なのか。視聴者として気になるのは、報道機関が「誰を登場させ、どんな証言を切り取るか」という編集権の強さ。やらせの有無を超え、報道への信頼が揺らいでいることが問題の本質ではないか。
長谷川豊氏|Xの陰謀論界隈に警鐘
日テレの報道に対して、アホ丸出しの陰謀論を拡散する人がエックス界隈に何人かいます。
— 長谷川 豊 (@y___hasegawa) September 30, 2025
信じないでくださいね。
日テレさんの報道部はちゃんと取材した上で報道しています。
奈良の鹿はかわいいときも厚かましいときもありますが、僕ら奈良県民の大切な仲間です。…
一方、SNSでは「これほど大がかりに捏造してまで高市氏を潰したい勢力がいるのではないか」という陰謀論的な見方も拡散している。
長谷川豊氏は、日テレの報道はきちんと取材に基づいたもので陰謀論を信じないでほしいと述べた。鹿に乱暴する観光客はごく一部で、大半はマナーを守って奈良に貢献していると強調。鹿は奈良県民にとって大切な仲間であり、その日常をぜひ体験してほしいと結んでいる。
背景にある“高市潰し”?

今回の問題は単なる報道の検証を超え、総裁選を前にした政治的思惑とも結びつけられている。
「奈良の鹿問題」を主要メディアが取り上げて以降、その後一斉に高市批判の記事や報道が増えたことから、「誰かが号令をかけたのでは」との推測も飛び交う。
裏返せば、批判側が危機感を強めている証拠とも取れるが、真相は依然として不透明だ。
まとめ|続報はあるのか?
- 日テレ「news every.」で報じられた“奈良公園バスガイド女性”の証言がSNSでやらせ疑惑に発展。
- 現地調査に出たへずまりゅう奈良市議も「実在を確認できない」と報告。
- 専門家や評論家の間でも意見が割れ、世論は二分。
- 背後には総裁選をめぐる政治的対立構図が透けて見える。
今回の「鹿ガイド騒動」は、単なる番組の一企画を超え、メディアの信頼性と政治報道のあり方そのものを問う事件へと発展している。