闇娯楽とブッチとは?広陵高校野球部での暴行を正当化する悪しき伝統

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8月5日、高校野球の名門校として知られる広島県の広陵高校野球部で今年1月、上級生による1年生への集団暴行と性的いじめがあった事を学校側が認めたと産経ニュースが報じました。

また、この事件に対してSNS上で暴露された「闇娯楽」や「ブッチ」といったしごき・暴行行為というワードが波紋を広げている。

ある掲示板に投稿された一連の書き込みによれば、これらの行為は3年生が1年生に対して行う“恒例行事”のようなものとされ、その悪質性と暴力性が注目を集めている。

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闇娯楽とは?上級生のストレス解消に利用

掲示板で語られた「闇娯楽」は以下のような流れで行われるとされている。

  1. 夜、ストレッチ用の部屋(娯楽室)で照明をすべて落とし、カーテンで完全に遮光
  2. しばらくの間、3年生が暗闇になれるまで部屋に待機
  3. その後、1年生を部屋に入れる
  4. 真っ暗な部屋で何も見えない状態の中、1年生は無防備な姿勢(腕を後ろに組ませる)にされる
  5. 複数人の3年生により1年生は無差別に暴行を加えられる
  6. 誰が殴ったかもわからないまま、暴行が終了
  7. 部屋を出ると、血まみれになっていたり泣いている者もいるという

この一連の流れが「闇娯楽」と呼ばれており、被害者は視界を奪われた状態で暴行を受けるため、恐怖感が極めて強いとされる。

 「闇娯楽」を簡潔に要約すると、寮の暗い部屋に下級生を呼び出し、複数の上級生が取り囲んで暴行を加え集団リンチにする行為。

闇娯楽が終わった後は地獄絵図のような状況になっていたと言われており、この話が本当であれば極めて危険な犯罪行為と言えるだろう。

今回の広陵高校の集団暴行事件の詳細までは公表されていない為、この闇娯楽との関連性は定かではないが、事件の悪質性からこのワードを引っ張り出した?

タチが悪いのが、「娯楽」というワードが上級生達のストレス解消(集団リンチや暴行)を連想させるものになっていること。

何の関連性も無しに「闇娯楽」というワードが作られる可能性は低いはずなので、暗闇の中で上級生が娯楽として楽しむ行為という最悪な発想からきていると推測できる。

だが、「闇娯楽」について、一般的な言葉としての意味や由来、過去の事件との関連性は公式には出てこない。
これらはあくまで、今回の広陵高校の告発投稿内で用いられた“内部スラング”やローカル用語である可能性が極めて高いとも言えそうだ。

闇娯楽を生み出した構造的な問題

体育会系文化のヒエラルキー構造

  • 先輩・後輩の関係が極端に強調され、「絶対服従」が暗黙のルール。
  • 年功序列で理不尽を受け入れることが「成長」や「通過儀礼」とされる。
  • 上級生になると、今度は加害者側になることで優越感を得る(負の連鎖)。

勝利至上主義と異常なストレス

  • 特に強豪校では、結果を出さなければ居場所がないというプレッシャーが強い。
  • そのストレスのはけ口が、力関係で下に位置する後輩に向けられやすい。
  • 本来なら大人(監督・教師)が管理すべき感情を、子ども同士で処理させている構造。

監督や指導者の黙認・共犯関係

  • 顕在化しない暴力は「指導の一環」とみなされ、見て見ぬふりされがち。
  • 一部では「多少のしごきはチームの結束を強める」と誤った信仰が残る。
  • 教師・監督自体がその文化の中で育ってきた場合、感覚が麻痺している。

この手の問題は非常に根深く類似案件が繰り返し起きており、数十年前から根本的な解決策は見つかっていない。特に今回のように、監督やコーチなどの大人がストッパーになれないと被害の連鎖を生む可能性も。

本話題を取り上げているSNSやYouTubeでも自浄作用が働いていない事に対して警鐘を鳴らしている。

ブッチとは?指名され続けるとボコボコに

別の投稿では、さらに凶悪な“慣習”として「ブッチ」と呼ばれる行為も紹介されている。

  1. 夜の自主練習中、屋内練習場に1年生全員が呼び出され整列
  2. 3年生によって名前を指名された1年生が前に出て正座し、腕を後ろに組む
  3. 1対多数での暴行(リンチされる)
  4. 指名された者は3年生の気が済むまで暴行される
  5. 指名されなければ何も起こらないが、されれば「闇娯楽以上」のしごきが待っている

この「ブッチ」はより個人にフォーカスした暴力行為であり、完全に上級生の“感情次第”で行われる。

この行為の特徴は、上級生の気分次第で繰り返され、そのたびに標的が変わること、そして「闇娯楽」を超えるほどの強い集団心理と恐怖支配が伴う点にある。

明確な語源こそないものの、部内ではあたかも当たり前のように受け継がれてきた“負の伝統”であり、外部から見れば異様ともいえる習慣。

「ブッチ」も「闇娯楽」と同じく言葉の由来や過去事例もなく、独自ワードとして作られている可能性が高い。

但し、広陵高校の集団暴行事件で、上級生が複数人で1年生に「腹を殴る」「顔をビンタ」したなどの情報が学校からの報告書に記載されているようで、その内容に合わせそれっぽいワードを選択している事も考えられる。

名称行為の特徴
闇娯楽暗室で複数人による暴行/「精神鍛錬」という根拠のない名目
ブッチ標的を事前に指名して行う集団的ないじめ

ネット上では怒りの声も

この告発が投稿された掲示板とSNSでは、実名を挙げての批判や、過去の関係者に対する憶測も飛び交っており、広陵高校出身のプロ野球コーチ上本博紀氏の名前まで登場。

投稿によれば、「これを作り出したのが上本氏だ」といった記述も見られるが、現時点では事実かどうかは確認されていない。

暴行事件が起きた際に加害者側が言い訳をする理由で大いのが「教育などの一環だった」というもの。

広陵高校は野球の名門校で、育成についても高い評価を受けていると週刊ベースボールにも掲載されている。

但し、強豪校の実績の裏には、今回の事件のような背景も少なくないのかもしれない。

社会的な影響と今後の対応

Twitter上でもこの問題を取り上げた投稿が急速に拡散され、**「PL学園のように廃部にすべきだ」**という厳しい意見も出ている。

広陵高校および関係機関がこの問題にどう対応するのか注目されるが、いずれにせよ暴力やしごきが正当化される「伝統」など許されるはずがない。

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教育現場に求められる再発防止策

過去にも複数の強豪校でしごき・暴力事件が発覚してきたが、今回のような**“匿名掲示板→SNS→世間に拡散”**というルートが社会的圧力として作用しつつある。

学校側に求められるのは、事実確認と責任の明確化、そして再発防止に向けた具体的な制度改革である。

 
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