兵庫県赤穂市民病院で複数の医療過誤を起こし、社会的な注目を集めた脳神経外科医・松井宏樹氏。
5月14日、重度の後遺症が残った女性と家族から損害賠償を求められた裁判で、神戸地裁姫路支部から8900万円の損害賠償を命じる判決を受けました。ニュースやメディアの報道を見る度に、医師としてのモラルや責任を疑ってきましたが、今回の記事では松井医師の経歴や事故の詳細、現在の動向について調査まとめてみました。
【続報】“脳外科医 竹田くん”、裁判に負け8900万円の賠償命令
— 滝沢ガレソ (@tkzwgrs) May 14, 2025
■“竹田くん”こと松井宏樹(47)医師
・医療ミスで70代女性を下半身麻痺にして訴えられる
・ミス後に入院した女性患者について「面倒な患者。早く退院して欲しい」と陰口
・本件以外にも7件の医療事故に関わり、患者2人が死亡
・神戸地裁は… pic.twitter.com/aRQi5l8Hzp
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松井宏樹医師の『経歴』
学歴(高校・大学)
松井宏樹医師は、愛媛県愛光高校(偏差値75)を卒業後に横浜市立大学医学部(偏差値67.5)を卒業。
大学在学中はラグビー部に所属しており、スポーツにも積極的に取り組んでいたようです。
高校、大学ともに偏差値が非常に高く、文武両道で将来は色々な面で期待されていたのかもしれません。
医師歴
松井医師は大学卒業後、2014年7月より脳神経外科医として勤務を開始しました。
「良い医療が提供出来るように日々精進したい」このようなコメントをスタッフ紹介に残していたようですが、現実は大きく異なったようです。
ちなみに「脳神経外科」は診療技術の難易度が非常に高く、とても高度な手技が必要だと言われています。医療ドラマの手術シーンでも顕微鏡を使い、目視しづらい部分の処置を行っているイメージも強いです。
以下は松井宏樹医師の略歴
- 滋賀医科大学脳神経外科(2014年7月〜)
- 伊賀市立上野総合市民病院(2015年10月〜)
- 赤穂市民病院(2019年7月〜)
医療過誤の詳細
「令和2年1月22日」70代女性の医療過誤
■歩くことができていたが…手術受け両脚まひ
ヤフーニュース
訴えなどによると、現在80歳の女性は、十分に歩くことができていた2020年、赤穂市民病院で松井宏樹医師から、腰の骨が変形することで神経が圧迫され、脚が動きにくくなる「脊柱管狭窄症」と診断され、腰の骨の一部をドリルで削る手術を受けた。
赤穂市民病院が公表した検証委員会の報告書によれば、松井被告はこのほかにも少なくとも7件の医療事故に関わり2人が死亡しています。一連の問題は、被害者の親族によって漫画作品化されていて、「脳外科医 竹田くん」というタイトルでインターネット上に公開されていました。
Yahoo!ニュース
■松井医師「上司にせかされ…よく削れるドリルに変えたのが最大の原因」と主張。しかし、上司にはその後
「先生のせいではない」と取れるようなメッセージを送ったことが明らかに。
また、女性に介護が必要になると、「看護師に面倒な患者の世話をさせて申し訳ない」「早く退院して欲しい」
と自身の非を全く認めていないような発言もあったとされる。
この医療過誤に関して、被害者家族は何度も繰り返し医療ミスを犯す松井医師をモデルに、ネット漫画「脳外科医 竹田くん」をはてなブログで公開。世間に対しての徹底したアピールを行ったとされています。
なぜ今までも問題にならなかった?
竹田くんじゃなくて、松井宏樹という医師の本名を広めるべき。
— ハチナイン (@hachinainine) November 20, 2024
松井宏樹は、保険医指定を取り消されずに、今日も医療現場にいるんだから。
人が死んでいる医療事件をエンタメ化すべきでない。 https://t.co/8wS43podSt
松井医師は少なくとも赤穂市民病院に在籍中に8回の医療過誤を起こしたとされていますが、なぜここまで問題が放置になっていたのでしょうか?
竹田くん続報
— EARLの医学&AIノート (@EARL_med_tw) January 3, 2025
手術ミスによる業務上過失傷害罪で起訴された元赤穂市民病院の脳神経外科医、松井宏樹被告(46)が同病院に在籍中に行った手術(カテーテル検査など侵襲的検査を含む)のうち12件が病院から手術禁止を言い渡された後に命令に反して行われたhttps://t.co/Y8hfajzLXI pic.twitter.com/iYkaoWeTRv
その背景には病院の隠蔽体質があったのではないでしょうか?
赤穂病院の調査報告書によると、令和1年7月から松井医師が関係する医療過誤と疑われる事案が、毎月のように起きていた事は病院内で把握していたようです。最初に起きた令和1年7月の腫瘍摘出不備に際して、翌月に別の脳外科医(診療科長)が2度目の手術を行ったとあります。
その後も対策がなされず松井医師の執刀が続き、「令和2年1月22日」70代女性の医療過誤が起きてしまいます。
ここで別の脳外科医が医療安全推進室に報告、トップの病院長にも事案が伝わったという事です。
しかし、事案が伝わって以降も松井医師は手術に執刀しており3月にも医療過誤を起こします。
4月に入ると70代女性家族から苦情が入り、病院長から松井医師に対しての手術禁止命令が出される。
この間約3ヶ月、どうして松井医師を医療行為に携わらせていたのか大きな疑問が残ります。
松井医師は、その後も命令に反して手術助手に入り厳重注意を受けるなど悪質さが浮き彫りになったことも。
病院として、強制的に松井医師を止める事はできたはず。それをしなかったのはなぜなのか疑問が残ります。
現在はどうなってる?
松井宏樹氏は、赤穂市民病院を退職後、大阪市の医誠会病院に勤務し、その後、吹田徳洲会病院で勤務していることが判明しています。しかし、2024年には、赤穂市民病院での医療過誤に関して、業務上過失傷害の容疑で書類送検されました。
まとめ
松井宏樹氏の一連の医療過誤は、医療現場における安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。
また、個人のみでなく病院全体としても根本的な改革が必要ではないでしょうか?
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